英文を書き写す

割と地味な作業

文字通り、英文を書き写しいこう。
小学生に戻ったような気分でひたすら書いていく。
正直に言って大変な作業ではあるが、それなりに得られるものがある。
仏教の修行で写経というのがあるが、気分としてはそんな感じだ。

これが効率的な学習かどうかはなんともいえないところ。
だけど、無駄にはならないとは思う。
あくまでも個人的にはそれなりの効果を感じている。

この学習方法を推奨している方は他にもいるようだ。
例えば、國弘正雄さんという有名な同時通訳者の方も推奨している。
この方は、アポロ11号の月面着陸の同時通訳をなさった方らしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%8B%E5%BC%98%E6%AD%A3%E9%9B%84
英語の分野で成功されている方の推奨となると、自分のやっている学習法
に自身が持てるものだ。
ちなみにこの方、元参議院議員で、日本社会党からの立候補だったようだ。
余談でした。

英文を書き写す目的は

何でわざわざこんな面倒なことをやろうと思ったかというと、『自分で英文が
書けるようになるため』という簡単な理由だ。
日本語でも同じだと思うのだが、名文と呼ばれるものをまねするのは文章を
書くための効果的な学習法だ。

また、英文を正確に書き写すためには、もとの英文をしっかりと見る必要がある。
だから、普通に英語を読む場合に比べて丁寧に英文を読むことにもなる。
前置詞や冠詞などの使い方や、文の構造の学習にもつながると思うし、基本の
表現が覚えられるのではないかという期待もありる。

英文はどれを選ぶ?

基本的に易しめのものが効率的な感じがする。
難しい文章を写してみても自分が英文を書くときの参考にならないような気がするからだ。
また、知らない単語が多いと、その度にいちいち引っかかっていしまって、テンポ
良く学習ができないのでそれも良くない。

個人的には、「老人と海」が良かった。
ヘミングウェイの文章は、一文一文が比較的短いように感じたし、使われている
単語も比較的易しいものが多い。
船とか海の生き物に関連した単語にはちょくちょく苦しめられたものだ。

読みやすい英語を身につけるという意味では、児童文学がいいかもしれない。
子供達のために書かれているので、読みやすさには割とこだわっているもの
が多いようだ。
「チャーリーとチョコレート工場」なんてのもどうだろうか?

でも「ハリー・ポッター」シリーズは結構難しめの本なので、最初のうちは避け
ておいた方がいいかと。
このシリーズは一文が結構長い。あと、単語も難しいものが多い。
どうしても「ハリー・ポッター」がいいという場合は、会話の部分だけを書き写す
ようにするといいかもしれない。

児童書でも難しいという場合は、もっと易しいものを選ぶようにしよう。
となると中学校の教科書とかだろうか。
とにかく、ちょっと簡単すぎるというくらいがちょうどいいはずだ。

書き写す方法

一単語一単語を写していくのはあまり良い学習方法では無いようだ。
上で挙げたような、英語の文の構造がつかみにくくなってしまうし、基本的な表現を
覚えるという効果も薄いだろう。

具体的な学習法といえば、私の場合では次のような点に留意しながら行っていた。

まず、英文を声に出しながら書き写していく方法。
声に出すか出さないかで、記憶の定着度が全然違ってくるはずだ。

また、一語一語ずつ写していくのではなく、数語単位で書き写すようにした方が良いだろう。
意味のまとまりのある数単語を読んで、そのあとに書き写すという感じだ。
さらに、英語を書くときは英文を見ないで書くようにしよう。
記憶を頼りにして(といっても、数語程度だが)書き写していくという形だ。

一回に書き写す単語の数は、最初は少なくても良いだろう。
2語とか3語くらいからでも問題無いと思う。
英語力が上がってくると、自然と一回に書き写す単語数が増えてくるはずだ。
短い文なら1回読むだけで覚えられるようになるだろう。

最終的には、10単語以内の短い文なら、一文を覚えてから書き写すといった感じがいい。
数行に渡るような長い文なら、意味のまとまりごとに書き写していくといった感じで写していこう。

トレーニングを積んでいくことで、このくらいのレベルには出来るようになるはずです。
この頃になると、自分の英語力の伸びを実感できていると思う。

上記の方法が良いという理由は

実は、「音読する」・「(元の文を見ないで)書く」というのは、科学的に見ても記憶が
定着しやすい方法のようだ。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で
茂木健一郎という脳科学者が記憶法として次のような方法を紹介していた。
私は、これを見たとき『自分と同じだ!』とちょっとうれしくなったもの。

誰しも試験などでぶつかることであろう「暗記」の悩み。
茂木には学生時代から続けてきた暗記法がある。
それが「鶴の恩返し勉強法」だ。姿を隠して機織りをする鶴の姿に自らの姿をなぞらえた。その方法は、
まず声に出しながら、ひたすら書くこと。長い記憶に関わる脳の部位は、見たり聞いたりという五感をつ
かさどる部分と近い場所にあるという。そのため、大声を出し、多く書くほどその部位が活性化され、効果
があると茂木は考えている。さらにポイントとして、一旦覚えたいテキストから目を離して、思い出しながら
行うことだ。一度思い出しながら行うことで、脳の中には、『覚えろ』という信号が出される。こうする事で、
記憶の定着を向上させることにつながると茂木は考えているようだ。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080429/index.html

あと、実際に手書きするのが良いらしい。
手書きした場合と、キーボード入力した場合を比較すると、手書きした方が脳が
活性化しているというデータがあるらしい。
これは出典元を完全に忘れてしまったが。

今回の書き写すという学習は、暗記を目的にしたものではない。ただ、頭を有効
に使うと言う意味で、紹介した学習方法は効果がある方法だと思うがどうだろうか。

どのくらい書き写せば良いか

とにかくたくさん書いていこう。
たくさんというのが、どの程度なのかは人によって違いがでてくるだろう。
そこで、目安となるものを決めておこう。
まず、ノート一冊を目標にしてみたらどうだろうか。
効果があると思えば、二冊目・三冊目と進めばいいだけだ。

実際の学習の進め方は人それぞれだと思うので、私のやり方は参考程度にしておこう。
結局の所、一回ごとの学習効率以上に、長い期間継続できるかどうかの方が重要だ。

新たな発見

最近「音読筆写」なるものがあることを教えてもらった。
「音読筆写」というのは私は初めて目にする単語だ。
さっそくGoogle で検索してみると、次のようなページを発見した。
http://www.maiei-life.com/maiei/maiei-way5.html
あら、ちょっとやり方が違うだけでやっていることは大体同じのようだ。
これに名前が付いていたとは知らなかったなぁ。

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